文字サイズ
標準
拡大
色合い
標準

ホーム > 当院のご案内 > 当院の取り組み > バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)の検出について

ここから本文です。

更新日:2023年5月31日

バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)の検出について

2023年4月6日

当院において2023年3月8日から4月5日までの間に、一部病棟の8名の患者さんよりVREが検出されました。
VREとは、ヒトの腸内にいる一般的な腸球菌のうち、本来効くはずのバンコマイシンという抗生物質が効かなくなった細菌です(バンコマイシン以外の抗生物質で効く薬はあります)。健康な人が感染しても病気を起こすことはありません。しかし、免疫不全や体力の低下している患者さんが感染すると病気を起こすことがあります。VREは、VREを持っているヒトの便から排出され、ほかのヒトに伝播していくため、手洗いが最も有効な予防策となります。

事態を重く受け止め、富士保健所への報告及び指導の下での感染対策を進めています。
本菌による重篤な感染を起こされた患者さんはなく、ほとんどの患者さんは感染症を起こしていない保菌の状態でした。感染対策のさらなる強化と環境培養調査、環境整備の強化、必要な患者さんのスクリーニング検査など厳重な対策強化を進めています。
このため、当分の間、一部病床の新規入院の受け入れを制限させていただきます。

患者さん並びに関係者の皆様には大変ご心配とご迷惑をおかけしますが、今後の経過と対応につきましては、引き続き病院ホームページで報告いたしますので、何卒ご理解とご協力のほどお願いいたします。

富士市立中央病院 院長

お問い合わせ

所属課室: