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更新日:2023年5月15日

通院治療室

近年、がん薬物療法の進歩は目覚ましく、治療の開発や副作用の対策も進歩しています。以前は入院して行っていた抗がん剤治療ですが、現在は外来で行うことが主流となってきています。通院治療室では、外来通院による抗がん剤の点滴や関節リウマチ・炎症性疾患に対する生物学的製剤の点滴を行っています。平成18年10月の開設以来、年間2,000~2,200件の治療が行われています。
当院で行われるがん薬物療法では、院内の化学療法委員会で内容を審査し、認可された治療方法を治療計画書(レジメン)として登録し治療に使用しています。実際、患者さんにレジメンが適応されると、薬剤師が投与量や投与間隔を確認し、治療当日は、専任の薬剤師が通院治療室内に整備されている専用の薬剤調製室で衛生的に薬剤を調製しています。

 

薬剤調製室の様子

薬剤調製室の様子

通院治療室は、ベッド4床、リクライニングチェア5台の合計9床です。ベッドやリクライニングチェアに無料のテレビと冷蔵庫が設置されており、窓からは富士山や中央公園の緑が臨める明るい空間となっています。
室内には副作用対策や栄養補助食品等のパンフレット、ウィッグ(医療用かつら)やボランティアの方が制作したバンダナなどを設置しており、手に取ってご覧いただくことができます。

通院治療室の様子1

通院治療室の様子1

通院治療室の様子2

通院治療室の様子2

通院治療室の窓から見た景色

通院治療室の窓から見た景色

医療用かつら

医療用かつら

パンフレット

パンフレット

ボランティアさんが制作したバンダナ

ボランティアさんが制作したバンダナ

通院治療室での治療が決まるると、事前に専従の看護師がオリエンテーションを行います。また、治療当日は、患者さんが来室する前にスタッフ間でカンファレンスを行い、患者さんの情報を共有し、患者さんに合わせた対応を心がけています。来室時には、看護師と薬剤師が問診し状態に合わせた支援を行い、安心して治療が受けられるよう努めています。療養生活でお困りのことは看護師にお尋ねください。

カンファレンスの様子

カンファレンスの様子

通院治療室での治療の流れ

  1. 各診療科での診察
    • 診察後、主治医が点滴用の針を留置します。
  2. 通院治療室の受付
    • ご本人確認(フルネームで名乗っていただきます。)
    • 手洗い、うがい
    • 体重測定
  3. ベッド・リクライニングチェアの選択
    • 空いているお好きな場所をお選びください。
  4. 血圧・体温測定
  5. 看護師・薬剤師による問診
  6. 治療開始
    • 点滴伝票と点滴ボトルラベルのお名前、点滴薬剤名、点滴時間の確認をします。
    • 点滴中、必要に応じて血圧・体温を測定します。
    • 点滴中は、点滴の刺入部の観察、滴下状態、体調の変化を指さし呼称で確認します。
    • 点滴中の飲食は自由です。(治療が昼食時間と重なる場合は、体調に合わせて昼食をご持参ください。)
  7. 治療終了
  8. 計算センターにてお会計
  9. 帰宅後
    • 次の治療までの体調の変化を治療手帳などに記入することをお勧めします。
    • 体調不良や質問がある場合は、ご相談ください。

以下の症状が見られた場合は、病院に連絡してください。

  • 体温38℃以上の発熱
  • 食事や水分がほとんど摂れない状態が2日間続く時
  • 1日4回以上の水様の下痢
  • 突然の息切れや動悸

スタッフ

室長:血液内科医
看護師:専従看護師5名(うち、がん化学療法認定看護師1名)
薬剤師:専従薬剤師1名、専任薬剤師3名(交代制)
医療補助員:1名