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更新日:2021年6月1日

院長あいさつ

柏木院長

当院の前身は、昭和24年3月に富士市本市場に開設された「町立富士中央病院」に始まります。そして、開設35年目の昭和59年には、現在の高島町に新築移転しました。同時に診療科ならびに許可病床の増科・増床を行い、「富士市立中央病院」として開院して現在に至っています。開院当初に比べ病院の周囲は賑やかになり、地域とともに発展し、まさに地域の中核病院となっています。

「富士市立中央病院は、地域の基幹病院として、市民の皆さまにより良い医療をやさしく安全に提供し、常に医療の向上に努めます。」を理念としておりますが、次の5つの基本方針を制定しています。

  1. 高度・専門医療の提供
  2. 二次救急医療体制の充実
  3. 地域医療連携の推進
  4. 災害医療体制の整備
  5. 次世代の医療を担う人材育成

前述の基本方針は、当院の地域に対する使命でもあります。特に人材の育成は、これからの地域医療を守っていくために、そして、病院そのものが成長していくために必要不可欠なものとなっています。ところで、感染症病棟を持つ当院は、昨年の初めから新型コロナウイルス感染症患者の受け入れを行い、8月には重点医療機関としての指定を受けました。第2波までは、この地域における感染拡大は限られたものでしたが、第3波では市中感染の広がりとともに、昨年12月には当院でもクラスターが発生し、新型コロナウイルス感染症の脅威に直面することになりました。院内感染の拡大に対する不安の中、病院機能を止めるかどうかの判断の難しい局面もありましたが、外来診療や救急医療を維持することができました。職員の頑張りに加えて、感染症専門医協働チーム(FICT)や災害派遣医療チーム(DMAT)の指導や他の重点医療機関の協力、さらに周辺の医療機関や市民の皆さま支えにより、本年1月30日には終息宣言を迎えることができました。地域の方々から多くの支援や激励を頂きましたことに感謝いたします。感染予防のために、現在も入院時のコロナの検査と面会禁止を継続しています。患者様ならびにご家族の皆さまには、ご迷惑をおかけいたしていることをお詫び申し上げます。

富士市立中央病院では、毎年、職員の応募により病院指針を選出しています。昨年に続き、新型コロナウイルスとの戦いは続くことになりますが、そのような現状を反映して、令和3年度の病院指針は、「学ぶ知識、防ぐ感染、守る安全、つなぐ連携」となりました。また、今年度は、副院長3名の交代を含め体制の一新が図られましたので、富士市立中央病院は新たなステージに進むことになりました。医師数や診療科も増え、医療の広がりと厚みがますます出てきています。例えば、常勤医師の獲得により放射線治療は増加しており、肺がん診療も始まりました。ところで、中央病院に入院される患者さんは、病気が一つだけというのは稀れです。常に全身を診ながら、より専門性の高い医療を提供していくことのできる医療体制の構築を進めております。

コロナ時代になって、各々が距離をとり、会話・会食を控えなければならず、お互いの距離が遠くなりました。感染予防の観点からはやむ得ないことですが、病院の受診控えを含め、医療からの距離を置くことが長期化しており、健康管理の低下が心配されるところです。一方において、新型コロナウイルス感染症の波を乗り越える過程の中で、中央病院と地域や市民との距離が近くなったのかもしれません。特に、年末のクラスターの時の地域からの支援や声援は、当院の職員の励みとなりました。また、この難局を乗り越えていくためには、支え合うことが必要であることを実感し、「絆」を実感させる年の始まりとなりました。当院はワクチンの個別接種、集団接種に協力していますが、ワクチンの普及により、コロナを巡る医療や生活スタイルは大きく変わる年になるとは思います。避けて通れない「withコロナ時代」において、「絆」を大切に、地域に安心と希望をもたらすことができるような医療と医療連携の充実に努めてまいります。今後とも、診療所や病院との連携をさらに強化して、この地域の医療を守っていきたいと思いますので、ぜひとも皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。

富士市立中央病院院長 柏木 秀幸

参考