ここから本文です。
更新日:2020年1月24日
肝がん治療の3本柱は手術、局所治療(ラジオ波焼灼術等)、肝動脈塞栓術といわれておりますが、当科では局所治療および肝動脈塞栓術を行っており、診療再開後徐々に治療件数が増加しております。
血管撮影室で処置を行っております。
平成26年6月にドイツ シーメンス社の血管撮影装置Artis QBA twinが導入されました。この装置は、高精度ハイパワーX線管と受信側に大視野フラットパネルディテクターを搭載することにより、最新のデジタル画像処理を行うことで非常に高画質な撮影ができると同時に使用する放射線量が低く抑えられます。
消化器病棟内のエコー室で処置を行っております。
エコーはGE社の上位機種であるLOGIQS8を常備しており、優れた画質で肝腫瘤性病変の描出に非常に優れております。またCTもしくはMRIのrawdataをもとにしてリアルタイムにUS断層像と同一断面のMPRを同一画面で参照することができるReal-timeVirtualSonography(RVS)機能を有しており、診断および治療支援に活用しております。
毎日2ブースで運用しておりますが、内視鏡件数の増加に伴い2014年10月からは3ブースで運用を開始いたします。
また、外科との協力体制のもと24時間体制で消化管出血等の緊急の内視鏡処置が必要な症例に対応しております。
治療内視鏡としては、早期胃がんや早期大腸がんに対する内視鏡的粘膜下層剥離術を積極的に行っており、特に今年度に入り件数が増加してきております。
総胆管結石・急性胆管炎や悪性胆道狭窄による閉塞性黄疸症例には、当科で内視鏡的逆行性膵胆管造影およびドレナージを行っております。結石除去に難渋する積み上げ結石に対しても、積極的に内視鏡的排石を行っております。