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更新日:2024年5月29日
医療技術科は、視能訓練士3名、歯科衛生士6名で構成されており、視能訓練士は眼の機能を調べる検査や訓練を、歯科衛生士は外来診療補助や専門的口腔ケアを行っています。
違う職種の集まりですが、それぞれ医師・歯科医師の指示のもとに協力し合い、外来・入院患者さまに対応させて頂いております。
視能訓練士は視機能の検査、小児の弱視や斜視の視能矯正、健診、ロービジョンケアを行っています。
歯科衛生士は外来診療補助や専門的口腔ケアを行っています。
眼科で医師の指示のもとに、視力検査や視野検査などの眼の機能を調べる検査を行っています。
また、斜視や弱視の訓練や治療にも携わっています。
1.視機能検査
人間の眼は、とても複雑で大切な器官であるため、多くの検査があります。
・視力検査・屈折検査・眼鏡処方検査・視野検査
・眼の奥の写真や組織の断層を撮影する画像診断検査
(眼底撮影検査・眼底三次元画像解析・蛍光眼底造影検査)
・電気生理検査(網膜電位図・視覚誘発電位図)
・超音波検査
このような様々な眼科一般検査および精密な特殊検査を担当し、診断や治療に必要なデータを提供する事により、眼科医療をサポートしています。
2.視能矯正
視覚の発達する年齢は限られています。お答えを引き出すのが難しい低年齢の小児の視機能検査をおこない、弱視や斜視に対しての視力向上や正常な両眼視機能の獲得を目的とした視能訓練をおこないます。
・両眼視能検査・斜視訓練・弱視訓練
3.ロービジョンケア
眼疾患や外傷などにより視機能が低下した状態となったロービジョンの見えにくさを様々な方法で補い、
生活の質(Quality of Life)の改善を支援しています。
視機能検査だけでなくロービジョンによる日常生活、学業や仕事の継続などへの影響を聞き取り、一人一人に合わせた光学的補助具(拡大鏡、遮光眼鏡等)を選定、見え方を補う様々な工夫、などのアドバイスを行います。
口の中の状況が、病気の治療や合併症の発症に影響していることをご存じでしょうか。
口腔機能(噛み砕き、飲み込み、発音、唾液の分泌など)が低下すると、十分な栄養がとりにくくなり体力と免疫力が低下し、病気の治癒が遅れることがあります。また、口腔内が不衛生になると、誤嚥性肺炎や口腔内の細菌が血液に入ることによっておこる感染症のリスクが高まります。
当院には手術を受けたり、化学療法や放射線療法を受けたりする患者さんも多く、こうした患者さんは特に免疫力が低下するため、口腔機能を保ち口腔内を清潔にしておくことが重要です。
病気の治療が順調に進むよう、私たちは口腔ケア(注1)を行い、患者さんをサポートしています。
注1:口腔ケアでは、歯磨きのお手伝いや指導、歯石除去、うがいができない方に対する口腔内洗浄やスポンジブラシを用いた粘膜清掃を行います。
病棟では口腔ケアを行います。
歯科口腔外科外来では歯科診療の補助や口腔ケアを行います。
その他に、院内外で勉強会を行うことや、栄養サポートチーム(NST)、呼吸サポートチーム(RST)への参加などチーム医療にも貢献しています。