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更新日:2018年10月25日

災害対策訓練の紹介

病院全体の災害対策訓練

当院に設置されている災害対策委員会が、災害時の医療救護活動を円滑に行えるよう病院全体の災害対策訓練を計画・実施しています。
訓練では、災害発生後、通常の診療体制から災害医療体制に切り替えるまでの行動を検証します。

想定

富士市全域で震度6弱から6強を観測

訓練の流れ

午前9時15分 地震発生! 災害対策本部設置

本部の様子
災害対策本部は本部長(院長)はじめ病院幹部15名で構成されています。その他の職員はトリアージ班、補給班、情報連絡班など18の班に分かれています。本部には、各班の責任者から現況や問題など多くの情報が集まってきます。本部では、集まってくる情報を時系列にホワイトボードに記載し、問題解決のための方策が議論され、各班に指示を出します。

午前9時15分から午前10時30分まで 各班で活動開始


リハビリテーション室を仮設病床にするよう本部から指示が入りました。病棟管理班は、リハビリ機器を移動し、簡易ベッドを組み立てます。
リハビリテーション室の様子

補給班では薬剤科職員が、切れ目のない医薬品供給体制を維持するため、医薬品在庫管理、卸業者との連絡手段確立、自らの安全管理など、各自が決められた役割に従い行動を開始します。刻々と変化していく状況には経時活動記録を残すことで対応し、内容を確認しながら直面した問題の解決に努めます。
薬剤科の様子

正面玄関・エントランスホールについては、救護用テントの設営と軽症者の応急処置体制の整備をするよう本部から指示がありました。軽症者診療班は正面玄関で救護用テントの設営とトリアージの準備を行い、中等症者診療班は重症者を受け入れるためにエントランスホール及び外科外来待合の長椅子の配置を変更します。
エントランスホールの様子

10:30 本部長(院長)が「災害医療体制」を宣言

10:30~10:45 各班で問題の洗い出し・改善策の検討

10:45~11:30 全体で各班の報告及び情報共有

各班の責任者が、班で行った訓練の内容と問題点、検討した問題点の改善策などを報告します。若手の職員からも積極的に意見が出され、予定していた時間を大幅に超えて、活発な議論が交わされます。
各班の報告・情報共有の様子

 

クロノロジー訓練

クロノロジーとは、一般的に「過去の出来事を年代順に並べたもの(年表、年代記)」とされています。
災害時には、慌しく状況が変化し、情報も行き交うため、出来事を時系列で正確かつ詳細に記録し、情報の共有化を図ることが重要です。
クロノロジー訓練では、医療救護活動の一端を担う事務部職員が、「何を記録するのか」、「どのような方法で記録するのか」といった基本的な知識・技術を学び、臨機応変に対応できる技量を身につけます。

内容

  • 災害時におけるクロノロジーの重要性を学ぶ座学
  • DMAT研修で実際に行われている内容を取り入れた実技

対象

事務部の正規職員

クロノロジー座学 クロノロジー実技

その他の訓練

心肺蘇生講習会

全職員が、心肺停止患者に対して基本的な蘇生を実施できるよう心肺蘇生講習会を行っています。

心肺蘇生講習の様子1 心肺蘇生講習の様子2

内容

  • 胸骨圧迫(心臓マッサージ)の練習
  • 2人以上で心肺蘇生を行う練習
    胸骨圧迫(心臓マッサージ)と人工呼吸(バッグマスク)
  • 心肺停止患者の見つけ方、評価の方法の練習
  • 発見からカウンターショックまでの連続した練習
    1心肺停止患者の発見
    2スタットコール
    3救助者1名による胸骨圧迫のみの実施
    4救助者2名以上による胸骨圧迫と人工呼吸
    5AED装着・使用

対象

全職員約950名