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更新日:2020年2月19日
循環器内科では、狭心症や心筋梗塞といった虚血性心疾患から、心臓弁膜症、心筋症、心不全、不整脈、肺塞栓症、大動脈疾患、末梢血管疾患など多肢にわたる疾患を診療しています。
特に急性心筋梗塞において、死亡率は20%弱といわれていますが、死亡例の約半数は発症数時間以内に集中しており、そのほとんどが重症不整脈によるものです。また、梗塞巣が左室心筋の40%を越えると心原性ショックに陥り、死亡率は70%から90%にものぼるといわれています。従って、心筋梗塞発症時の治療の目的は不整脈死を予防し、梗塞巣を最小限にとどめ、ポンプ失調の出現を防ぐことです。特に、発症後6時間以内であれば再潅流療法(PCI)により、心筋虚血を解除し、梗塞範囲の縮小・心破裂などの合併症の発生率を減少させることができるので、迅速な対応が重要です。心臓血管外科との協力体制のもと当診療科医師、看護師、臨床工学技士、放射線技師、生理検査技師が常に24時間体制で緊急カテーテル治療(経皮的冠動脈形成術)に対応しています。
以下に挙げるような症状がある場合は、当診療科で扱う疾病が原因となっている場合があります。かかりつけ医あるいはお近くの先生にご相談頂き、必要に応じて当科の受診をご考慮ください。