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更新日:2023年6月26日
院内がん登録とは、入院・外来を問わず、当院でのがんの診断・治療を受けた全患者について、がんの診断、治療、予後に関する情報を登録し、当院のがん治療がどのように行われているか明らかにする仕組みです。
「がん対策基本法」に基づいた「がん対策推進基本計画」の中で、がん登録の推進が挙げられております。
当院では国で定めた「院内がん登録標準様式2016年度版」に準拠して登録しており、がん登録実務者(国立がん研究センターの試験を終了した診療情報管理士)が診療録等の情報をもとに2009年より院内がん登録を実施しています。
院内がん登録の情報は、県の収集する「地域がん登録」や、国立がん研究センターがん対策情報センターで収集する「全国がん登録」に情報提供することで、国や県のがん対策に協力しています。
〇全国がん登録について(別ウィンドウで開きます)静岡県公式ホームページ ふじのくに
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2017年 |
2018年 |
2019年 |
2020年 |
2021年 |
---|---|---|---|---|---|
男性 |
655 |
664 |
688 |
700 |
635 |
女性 |
463 |
448 |
446 |
456 |
487 |
合計 |
1118 |
1112 |
1134 |
1156 |
1122 |
当院での新規がん患者は増加傾向であり、2017年以降は1100件以上診断されています。また、男女別割合では男性のがん患者が多く、この傾向は5年間変化がありません。
50代までは女性のがん患者が多くなっています。これは、乳がんや女性生殖器のがんがあるためです。また、男性は60代後半から、女性は70代前半から診断される割合が高くなっています。
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2017年 |
2018年 |
2019年 |
2020年 |
2021年 |
---|---|---|---|---|---|
肺がん |
62 |
62 |
78 |
70 |
88 |
胃がん |
102 |
105 |
83 |
76 |
65 |
大腸がん |
151 |
178 |
168 |
155 |
163 |
肝がん |
41 |
30 |
38 |
35 |
25 |
乳がん |
93 |
89 |
91 |
101 |
117 |
5大がん(肺がん、胃がん、大腸がん、肝がん、乳がん)の5年間の推移です。グラフの色分けは、がんのステージ(進行度合)を表しています。ステージは、治療前のステージとなります。
5年前の2017年と比べると、診断数は年々増加しており、当院で新規のがん患者が増えていることがわかります。
当院の5大がんをステージ別でみると、肺がんはステージⅣで診断されることが多く、胃がん・肝がんはステージⅠまでで診断される割合が高いことがわかります。
また、胃がん、大腸がんはステージⅣの割合が高く、進行した様態での来院が多いことがうかがえます。
ステージ別に5大がんの発見経緯をみると、ステージ0期の患者は、健診・ドックで見つかる割合が他のステージと比べて多いことがわかります。がん検診やドックを定期的に受けて、ステージの低いうちに早期に発見することが重要となります。