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ホーム > 部門紹介 > 診療技術部(薬剤科、臨床検査科、リハビリテーション科、中央放射線科、栄養科、臨床工学科、医療技術科) > 中央放射線科 > 血管撮影

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更新日:2022年6月23日

血管撮影

血管撮影検査について

概要

カテーテルという細い管を太ももの付け根や肘、手首などから血管(動脈や静脈)の中に入れ、血管の中を通して目的の場所まで到達させた後、造影剤を注入して検査を行ったり、治療のための薬の注入や狭くなっている血管を拡げる、それとは反対に血管を詰めて出血を止めるなどの治療を行います。

詳細

血管撮影装置 2台
Siemens社製 Artis Q BAtwin(第一血管撮影室)
Philips社製 Azurion(第二血管撮影室)

 

Siemens社製 Artis Q BAtwin (第一血管撮影室:17室)

第一血管撮影室(17室)では、主に頭部、腹部、四肢などの血管や腫瘍の検査・治療(※IVR)を行っています。
カテーテルを通して造影剤や治療用の薬剤などを注入し血管や腫瘍などの検査や治療を行います。
治療の一例としては、血管にコイルや細かく切ったスポンジのようなものを詰めて血液の流れを遮断する血管塞栓術、脳動脈瘤の破裂予防のためのコイルによる塞栓術、その反対に狭くなった血管を金属で作られた網状の筒のようなステントとよばれるものや風船(バルーン)で拡げる血管拡張術などがあり、行われる治療は多岐にわたります。
検査時間は比較的長く、検査中や検査後は安静の必要があります。
気になる点などがありましたら、お気軽にスタッフにご相談ください。

※ IVR = Interventional Radiology の略
一般的に「放射線診断技術の治療的応用」などと言われている。
X線透視や超音波像、CTを見ながらカテーテルや針を使い、病気の治療を行います。

シーメンス社 アーティスキュー

Philips社製 Azurion (第二血管撮影室:21室)

第二血管撮影室(21室)では、主に心臓の血管の検査や治療を行っています。
カテーテルを冠動脈などの目的の血管に到達させ、造影剤を注入することにより心臓の血管や動きの検査を行い、血管が狭くなっている場合は治療(※PCI)を行います。
治療としては近年、ステントと呼ばれる金属で作られた網状の筒のようなものを狭くなった血管内に入れて拡げる方法がほとんどを占めています。その他にも、狭くなった血管を風船(バルーン)をふくらめて押し広げる方法などがありますが、患者さん一人一人にあった治療法を選択し治療を行っています。

年間で約1,000件の心臓カテーテル(うち治療約400件)を行い、急性心筋梗塞(AMI)の治療を24時間体制で行っています。

※ PCI : Percutaneous Coronary intervention の略 経皮的冠動脈治療

Philips社製Azurion

 

被ばく線量低減推進施設

被ばく線量低減推進施設認定

当院は全国循環器撮影研究会の定める「被ばく線量低減推進施設認定」を取得しております。

日常の装置管理、撮影条件の最適化、スタッフの教育などを適切に行い、血管撮影室内における被ばくの低減に努力・工夫をしており、医療行為の目的達成のために最適なX線を使用していることが、専門機関により認められました。

今後とも、スタッフ一丸となり必要最低限の被ばくでより良い医療を提供できるよう努力してまいります。