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更新日:2021年4月28日
職名 |
部長 |
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氏名 |
村上 雅哉 |
出身大学 |
東京慈恵会医科大学 |
卒年 |
平成18年 |
富士市は人口24万人、工業出荷高が県下でベスト3に入る静岡県東部を代表する工業都市です。
一昨年より市の基本検診で前立腺癌検診が始まり、比較的低いPSA値で外来を受診する患者さんが増えました。しかし高齢者が多く前立腺全摘術の良い適応になる症例は多くはありません。前立腺癌以外でも、腎癌や膀胱癌で進行癌の状態で受診する症例が多いのも地域性を反映しているようです。患者さんがセカンドオピニオンや治療を希望して県立がんセンターへ紹介することも多いのですが、スケジュールの都合で結局当院で手術を行うこともあります。
また三交代勤務の方が多く、不規則な生活パターンの影響や就業時の飲水摂取が困難なためか、尿路結石を発症しやすいようです。
昨年新規導入されたドルニエのESWLはフル稼働しています。体腔鏡手術につきましては、小さな副腎腫瘍の場合は慈恵医大より術者を招請、県立総合病院へ紹介などで対処しております。もちろん、患者さんが開腹術を希望されれば小さな副腎腫瘍でも当科で手術をおこないます。
本来急性期医療が中心の当院ですが様々な合併症のある高齢者も多く、介護の問題がからんでくるため長期療養型の病院への紹介も頻繁に行われています。
単に病気の治療だけでなく、退院後の患者さんの生活まで考える、人に優しい医療を行う施設でもあり、訪問看護師・MSWとも連携を密にしています。
常勤医三人で頑張って診療に励んでおりますが、外来が一診で、医師一人が多数の患者さんを診察しなければならず、特に手術日はマンパワーの問題で多忙を極めております。
時代は本物の臨床医を求めています。狭い範囲のspecialistではなく、守備範囲の広い実力のあるgeneralistが必要です。停留精巣の手術ができる、腎摘もできる、膀胱全摘もできる、前立腺被膜下摘除もできる、TUR-Pもできる・・・。色々な症例が経験でき幅広い手術に参加し、本当の実力をつけたいという皆さんを当科は応援します。