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更新日:2019年4月16日
職名 |
部長 |
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氏名 |
田口 真吾 |
出身大学 |
日本医科大学 |
卒年 |
平成4年 |
虚血性心疾患、弁膜症、大血管疾患などの心臓血管外科領域に特化することなく腹部大動脈瘤や下肢慢性閉塞性動脈硬化症(ASO)、下肢動脈瘤、急性動脈血栓塞栓症などの末梢血管外科領域も多く取り扱っています。
また腎臓内科と共同で、血液透析患者さんの高度な技術を要するシャント作成(人工血管植え込みや自家静脈移植、深部静脈表在化など)、循環器内科と共同でペースメーカー植え込みも行なっています。
人口約40万人の富士医療圏に唯一の心臓血管外科として、24時間オンコール体制で治療に対応しています。
また医療圏におけるICLS/ACLS、JPTEC/JATECなどの救急蘇生教育へもインストラクターとして積極的に参加しています。
心臓血管外科及び末梢血管外科領域における外科的基本手技の習得と術後ICU患者を中心とした全身管理について学ぶことが研修の主たる目標です。
当院では心臓血管外科は循環器科と一緒に外来(救急含む)と病棟診療を行なっておりますので、外科的研修のみならず、狭心症、急性心筋梗塞や不整脈などへの救急対応など非外科的循環器疾患についても学ぶことができます。
研修期間中に日本救急医学会の認定ICLSコースを院内で受講することが可能です。
外科的手技としては、開胸/開腹や閉胸/閉腹などの基本手技から学習を開始します。これらの基本手技を修得した後に自家血管、人工血管を用いた血管吻合法について修得します。この時点でIABP挿入や末梢動脈への人工血管を用いた血行再建などが出来るようになります。
術中から術後にかけての患者全身管理法については、血行動態の把握と維持、CVやAライン、各種ドレーン挿入などの治療に必要な基本スキルについて修得します。
救急外来を経験することで急性心不全、急性心筋梗塞、急性大動脈解離、急性動脈血栓塞栓症などの循環器領域の救急疾患についての初期対応について学習します。
研修終了時には循環器疾患の初期対応と外科的基本手技を修得できればと考えております。
心臓血管外科は楽な仕事ではありませんし、人間の命に直接触れてしまうような危険と隣合せの仕事です。手術の結果が如実に出るシビアな仕事であります。しかし一方で、結果を出せたときに患者さん、ご家族の喜びを感じることは、心臓外科医にとって至極の喜びとなります。
心臓の手術は時間制限のある手術です。人工心肺を用いて心臓を止めておける時間には限りがあります。その時間の中で難しい手術も簡単な手術も行なわなければなりません。言い換えれば技量の差によって手術内容が変わってしまうということです。
手術はチームで行なわれますが、執刀医の技量が最重要であり、この技量が最も厳しく問われるのが心臓外科医です。外科医志望で自分の腕で生きていこうという強い意志のある方に心臓外科は向いています。われわれはそんな人を求めています。