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更新日:2018年7月3日

放射線科

在籍医師

  • 医長:道本 顕吉(みちもと けんきち)
    (専門分野)
    放射線科画像診断
    画像下治療
    (資格)
    日本医学放射線学会 画像診断専門医

外来担当医表(放射線科)

診療内容

紹介

 「放射線科」と聞いても、患者さんはもちろん、医療従事者においても「何をしているのかよく分からない」との認識の方が多いかと思われます。放射線科の業務は、大きく分けて1画像診断、2画像下治療、3放射線治療の三つに分けられます。

各部門特色

画像診断部門

院内で撮像されたCT、MRI、核医学検査、超音波検査、レントゲンやマンモグラフィなど、あらゆる画像検査の画像診断・結果判定を行い、可及的速やかに画像診断報告書を臨床医の先生方にフィードバックし、画像診断を通じて診療に携わります。 迅速に、かつ正確な報告ができるよう努めています。

画像診断には二つの要素があります。一つは画像に現われている異常な(正常でない)所見を拾い上げることであり、もう一つは拾い上げた異常所見の解釈です。拾い上げた異常所見が示唆する疾患を複数想定し、患者さんの背景因子や血液検査データ等ともつき合わせて推理し、鑑別診断を行っていきます。そして、画像診断にて疾患の確定ないし推定ができた場合には、適切な治療方針または次に必要な検査の呈示を行います。当該疾患についての画像の理解はもちろん、疾患の病態生理、診断方法や治療の知識を有する事ではじめて適切なフィードバックが可能となるため、われわれ放射線科医は画像の勉強と共に疾患関連の知識を増やすべく日々努力しています。
病院内で行われる診療全般には安全装置が必要です。ここで大きな役割を担うことが可能であるのが、放射線科医(画像診断医)です。なぜなら、各臨床科の縦割り組織の中で、業務の性質上全科に横断的に日常的に関与するのが画像診断医であるからです。全ての医療用画像が、主治医以外の画像診断を専門とする画像診断医によって評価・診断され、画像診断医によって診断報告書が主治医に対して発行される。これを主治医が批判的に検証しつつ、診療活動の参考にすることによって、医療の安全性・正確性を高めようとするシステムです。欧米では画像診断医をDoctor’s DoctorやDoctor of Doctorと称することもあります。われわれ放射線科医は当院の診療レベルの維持・向上を担っているという気概をもって日々診療に当たっています。

当院では病診連携による画像診断も施行しています。一般に診療所や小規模病院では、当院で保有するような高性能の高額医療機器を完備することは困難です。このため、主治医の依頼に応じて、これらの施設で診療を受けている患者さんに対して、当院が保有するCT、MRI、超音波、核医学検査などの画像診断を提供しています。これにより、当院の臨床科を受診せずとも精度の高い画像診断が可能となります。われわれ画像診断医にとっても、検査症例数が増えることは非常に喜ばしいことです。

画像下治療(Interventional Radiology:IVR)部門

画像診断機器の飛躍的な発達により、放射線科は放射線治療のみならず、医療画像全般の実施・診断、さらに画像を利用した疾患治療(Interventional Radiology; IVRと略称します)を担当しています。 IVRはa)診断のための手技と、b)治療目的の手技、に大別されます。

a)診断のためのIVR
ある病変が発見された場合に、その組織を直接採取して病変の確定診断を行うことが必要な場合に施行されます。具体的には、超音波画像やCT画像にて病変の局在を正確に同定し、組織を採取する器具(一般的には細い針が用いられます)を病変に誘導して病変組織を採取(組織生検)します。われわれが対象としている臓器は、脳・心臓を除くすべての臓器に及びます。このほか、標的臓器を還流した静脈内へカテーテルを挿入し、局在の静脈血を採取することで、病変の質的診断を行う静脈サンプリングも診断のために施行される手技であり、当院でも施行されています。

b)治療目的のIVR
従来は手術でしか治療できなかった疾患、適切な治療方法が存在しなかった疾患が、IVRの発達に伴い治療可能となってきており、IVR治療の対象となる疾患の種類は年々増加しつつあります。対象となる疾患は、肝腫瘍をはじめとする腫瘍性病変、膿瘍等の感染性疾患、動脈瘤や動脈奇形等の血管疾患、臓器外傷による大量出血など多岐に渡ります。これらIVR治療は手術と比較して、患者さんの体に与える負担が格段に少なくて済むのが大きな特徴です。
当院の放射線科では幅広いIVR治療が可能ですが、腫瘍に対してカテーテルという細い管を血管に挿入し抗癌剤や塞栓物質を直接注入する治療、喀血に対する止血術、動脈瘤や動脈奇形・静脈奇形等の塞栓術、外傷による臓器損傷や骨折に伴う大出血に対する塞栓術、病巣を直接穿刺して焼灼する治療、膿瘍などの感染性疾患に対しカテーテルを留置して膿汁を排泄し治癒せしめる治療(ドレナージ)、透析中の患者さんの透析シャント不全の原因となる血管閉塞・狭窄に対する拡張術などが、代表的な手技となります。
また、新たな試みとして、近年注目されている運動器の慢性疼痛に対するカテーテル治療(当院では基本的に肩関節を対象としています)が、倫理委員会の承認のもと、当院で開始されます。この治療の対象となる患者さんには基準があり、また現状では保険収載されていないため費用がかかりますが、既存の治療では十分に除痛が図れない慢性疼痛に悩まされる患者さんにとって、新たな光明となり得る治療です。詳細はお問い合わせください。

放射線治療部門

放射線治療医は放射線というメスを持った外科医とも呼ばれます。癌治療には手術、放射線治療、化学療法という三つの柱があります。放射線治療はX線や電子線などの電離放射線を用いて腫瘍の消失を図る治療であり、一般に外科手術と比較して、患者さんへの侵襲が少ない利点を有します。ただし、全ての悪性腫瘍に対して放射線治療が適応となるわけではなく、放射線治療が有効な疾患に対し、他の治療法(化学療法や手術あるいはIVR)などと勘案の上、適切と思われる症例に対して実施されます。

当院ではライナック装置(体の外から放射線を病巣に当てる装置)が稼動しており、放射線治療医と放射線技師が力を合わせ日々患者さんの治療にあたっています。ただし、放射線治療は現在急速に発展を遂げている分野であり、当院では施行できない治療もあります。

実績

平成28年度放射線科画像診断業務

CT

MRI

RI

US(エコー)

血管造影

25,580例

6,756例

977例

7,622例

1,481例

平成27年度放射線科画像診断業務

CT

MRI

RI

US(エコー)

血管造影

23,300例

6,229例

936例

7,097例

1,370例

平成26年度放射線科画像診断業務

CT

MRI

RI

US(エコー)

血管造影

23,934例

6,478例

870例

6,872例

1,475例