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更新日:2023年4月1日

腎臓内科

紹介

タンパク尿など検査の異常や腎機能の低下(糸球体濾過量(GFR)が60ml/min/1.73平方メートル未満)が3ヶ月以上続く場合を慢性腎臓病といいます。我が国の慢性腎臓病患者数は1300万人あまりといわれ、透析導入の原因になるだけでなく、脳卒中や心臓病などの誘因になることが明らかになっています。私たちは腎臓病診療のエキスパートとして、患者さんお一人おひとりに適切な医療がご提供できるよう努めています。タンパク尿や血尿などのごく軽い症状や慢性腎不全、透析療法にいたるまで、さまざまな病状の腎臓病に対応していますので、安心して受診してください。

(専門分野)
急性腎障害(急性腎不全)や慢性腎臓病(慢性系球体腎炎、糖尿病性腎症、膠原病による腎臓病、ネフローゼ症候群、慢性腎不全、多発性のう胞腎など)だけでなく、さまざまな腎臓病の診療を行います。本態性高血圧症や二次性高血圧症などの高血圧症や高尿酸血症、カルシウム代謝異常、電解質異常など腎臓と関係のある病気の診療にもあたります。透析療法としては血液透析、腹膜透析に加えて、持続的血液ろ過透析、血漿交換、吸着療法などのさまざまな急性血液浄化法を行っています。

在籍医師

  • 診療参事兼人材育成センター長:笠井 健司(かさい けんじ)
    東京慈恵会医科大学客員教授
    (専門分野)
    内科一般
    高血圧症
    腎臓病
    透析療法
    (資格)
    日本内科学会認定医、総合内科専門医
    日本腎臓学会専門医、指導医
    日本透析医学会専門医、指導医
    日本高血圧学会専門医、指導医
    (所属学会)
    日本内科学会
    日本腎臓学会
    日本透析医学会
  • 部長:高橋 康人(たかはし やすひと)
    (専門分野)
    内科一般
    高血圧症
    腎臓病
    透析療法
    (資格)
    日本内科学会認定医
    (所属学会)
    日本腎臓学会
    日本高血圧学会
    日本内科学会
  • 医長:松本 直人(まつもと なおと)
    (専門分野)
    腎臓内科
    (資格)
    日本内科学会認定医
    日本腎臓内科専門医
    (所属学会)
    日本内科学会
    日本腎臓学会
  • 医員:秋山 由里(あきやま ゆり)
    (専門分野)
    腎臓内科
    (所属学会)
    日本内科学会
    日本腎臓学会
  • 医員:宮﨑 令奈(みやざき れいな)
    (専門分野)
    内科一般
    腎臓内科
    (資格)
    日本内科学会専門医
    (所属学会)
    日本内科学会
    日本腎臓内科学会
    日本透析医学会
    American Society of Nephrology
  • 医員:黒田 敬史(くろだ たかふみ)
    (専門分野)
    腎臓内科
    (所属学会)
    日本内科学会
    日本腎臓学会

外来担当医表(内科)

診療内容

特色

  • 腎生検:慢性腎臓病でも早期なら完治を目標に治療します。そのために治療前に超音波ガイド下経皮的腎生検が必要になります。最近、早期の慢性腎臓病患者さんの紹介が増え、腎生検の件数が増加しています。
  • 療法選択外来:慢性腎臓病の患者さんに看護師が透析療法や腎移植などについて具体的な説明をします。主に近々透析療法が必要になりそうな患者さんが対象で内科外来受診時に予約を取ります。受診して不安が解消したという患者さんがたくさんいらっしゃいます。
  • 血液透析:血液透析に必要な内シャント作成から透析導入、さらにはさまざまな合併症の治療まで行っています。市内の透析施設と連携して診療にあたります。
  • 腹膜透析外来:腹膜透析に豊富な経験と実績を持っています。患者さんのライフスタイルに合ったスケジュールの腹膜透析を提供しています。
  • 腎移植:当院では腎移植は行っていませんが、腎移植の窓口として患者さんの希望に応じて移植施設への登録、紹介を行っています。
  • 腎臓病教室:慢性腎臓病患者さんとご家族を対象に毎月1回、医師、栄養士、臨床検査技師、看護師、薬剤師、ソーシャルワーカーの順に半年かけて講義をします。毎回講義終了後にさまざまなご質問にお答えします。当院に通院中でない患者さんも自由に参加できます。(原則毎月第3火曜日午後3時より、中央病院大会議室にて)
  • 富士市CKD(慢性腎臓病)ネットワーク:2013年4月富士市、同医師会と協力してネットワークを立ち上げました。かかりつけ医の先生方との連携が緊密になり、紹介患者さんが増加しています。かかりつけ医と専門医が協力してひとりの患者さんを診療する仕組み(2人主治医制)も定着してきました。早期から腎臓病を治療することで透析導入や血管病が減少すると期待しています。
  • 富士市透析防災ネットワーク:富士市と市内7つの透析施設が協力して、災害時に市内の透析患者さんが継続して透析治療が受けられるように対策を進めています。透析施設の職員が2ヶ月に1度集まって打ち合わせをしています。透析患者さん向けの「透析防災講演会」には多数のご参加をいただいています。

富士市CKD(慢性腎臓病)ネットワークと富士市立中央病院

実績

 

延入院患者数

延外来患者数

手術件数

救急患者数

令和2年度 59,694人 55,065人

81件

2,862人

令和元年度

67,710人

57,820人

80件

3,125人

平成30年度

67,658人

56,612人

102件

3,161人

※上記表は、内科全体の数です。

令和2年度実績

  • 急性血液浄化療法・・・65例
    (持続血液濾過透析47例、エンドトキシン吸着療法4例、血漿交換9例、二重濾過膜血漿交換3例、血漿吸着療法1例、LCAP1例)
  • 年間血液透析導入数・・・61例
    (維持血液透析60例、腹膜透析1例)
  • 手術数・・・80例
    (血液透析アクセス78例、腹膜透析アクセス2例)
  • 腎生検・・・43人
  • 腹膜透析外来通院患者数・・・9人(令和3年3月末現在)

その他

受診のお勧め

下記のような症状が見られたら、腎臓病が隠れている可能性がありますので、内科にご相談ください。まず初診外来医が拝見したうえで、適宜当科医師が診療にあたります。

  • 検尿異常
  • 腎機能が低下してきた。
  • 両足や顔面がむくむ。
  • 薬を飲んでも血圧が下がらない。
  • 痛風発作が起きた(足の親指の付け根が腫れて、強い痛みがでる)。