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更新日:2024年1月1日
当院では、転倒や交通事故による四肢の骨折と多発外傷、高齢者の大腿骨頚部骨折などの救急診療、治療と、変形性股関節症や変形性膝関節症などの慢性疾患に対する一般診療を行っております。
高齢者の骨折手術では長期的なリハビリが必要であり、医療ソーシャルワーカー(Medical Social Worker)や地域連携病院との連携を図り、長期的なリハビリが行えるように調整してまいります。変形性膝関節症、変形性股関節症の人工関節手術では、積極的なリハビリ介入を行い、早期自宅退院を目指しております。膝半月板損傷、膝前十字靭帯損傷などに対する関節鏡手術も行っております。
延入院患者数 | 延外来患者数 | 手術件数 | 救急患者数 | |
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令和4年度 | 13,700人 | 9,160人 | 500件 | 593人 |
令和3年度 | 13,758人 | 9,729人 | 454件 | 550人 |
令和2年度 | 12,323人 | 9,642人 | 405件 | 531人 |
加齢などにより股関節に変形をきたし、股関節の痛みや動きの制限をきたすものとして変形性股関節症があります。変形性股関節症には、先天性股関節脱臼の治療歴のある人や股関節の受け皿が浅い人(臼蓋形成不全)などに生じる二次性と、正常の股関節に生じる一次性とがありますが、わが国では二次性によるものが圧倒的に多くなっております。
当院では、以前より関節疾患の手術を多く行っており、手術・保存療法について多くの経験を持っております。保存療法としては、股関節周囲筋力訓練を主体としたリハビリ訓練も行っております。また、強力な鎮痛薬の登場により保存療法の幅も広がっており、患者さんのニーズに応えられるように日々の診療で調整してまいります。様々な保存療法でも除通が得られない場合には手術療法を行っております。手術療法には、病期の進行状態により人工関節置換術・寛骨臼回転骨切り術・股関節鏡手術などを選択します。
変形性膝関節症は、加齢や骨粗鬆症、外傷を原因とする疾患であり、膝の痛みや動きが悪くなります。「正座ができない」や「歩き始めの痛み」がはじめの症状で、次第に悪化し、膝全体の腫脹、関節内水腫を伴います。
投薬や関節内注射、そしてリハビリ訓練などの保存的治療を行いますが、症状が改善しない場合には、関節鏡や骨切り術、人工膝関節置換術など症状・病態などにより手術療法を選択していきます。
人工膝関節置換術は、関節軟骨の摩耗や、関節の変形が高度な場合に行われ、膝関節の上下の骨を金属製の人工関節に入れ換える手術です。手術後は、関節可動域訓練や筋力強化訓練を含めたリハビリ訓練が行われ、より質の高い日常生活に復帰することを目標とします。