文字サイズ
標準
拡大
色合い
標準

ホーム > 部門紹介 > 診療部 > 小児科

ここから本文です。

更新日:2024年4月4日

小児科

紹介

当科は富士市のみならず静岡県東部地域の基幹病院として、地域で開業されている先生方、一時救急機関である富士市救急医療センターと連携し、24時間体制で小児患者の受け入れを行っております。また、NICU(新生児特定集中治療室)を持ち、未熟児や重症新生児の受け入れ先として、質の高い医療を提供するよう心掛けています。小児医療の更なるレベルアップを目指し、週1回の重症患者への対応シミュレーション、病棟での勉強会を頻回に行うとともに、高度医療施設である静岡県立こども病院とも連携し、少しでも東部地域の小児に対し良質な医療を提供していけるよう、日々研鑽を重ねております。

スタッフ紹介

  • 部長:秋山 直枝(あきやま なおえ)
    (専門分野)
    小児科一般
    (資格)
    日本小児科学会専門医
    日本アレルギー学会認定専門医
    日本小児科医会 子どもの心相談医
    (所属学会)
    日本小児科学会
    日本アレルギー学会
    日本小児心身医学会
  • 医長:尾形 仁(おがた じん)
    (専門分野)
    先天代謝異常症
    (資格)
    日本小児科学会専門医
    (所属学会)
    日本小児科学会
    日本先天代謝異常学会
  • 医長:武政 洋一(たけまさ よういち)
    (専門分野)
    小児科一般
    腎臓科
    (資格)
    日本小児科学会専門医
    腎臓専門医
    出生前コンサント小児科医
    (所属学会)
    日本小児科学会
    日本腎臓病学会
    日本小児腎臓病学会
    国際小児腎臓病学会
    日本小児腎不全学会
    日本小児泌尿器科学会
  • 医長:野中 絵美(のなか えみ)
    (専門分野)
    小児科一般
    (資格)
    日本小児科学会専門医
    (所属学会)
    日本小児科学会
    日本小児栄養消化器肝臓学会
    日本消化器内視鏡学会
  • 医員:大川 佑花(おおかわ ゆか)
    (専門分野)
    小児科一般
    (所属学会)
    日本小児科学会
    日本小児循環器学会
  • 医員:林 凱輝(はやし よしき)
    (専門分野)
    小児科一般
    (所属学会)
    日本小児科学会
    日本臨床栄養代謝学会
  • 医員:北原 諒(きたはら りょう)
    (専門分野)
    小児科一般
    (所属学会)
    日本小児科学会
    日本アレルギー学会
  • 非常勤医師:松岡 諒(まつおか りょう)
    (専門分野)
    小児科一般
    消化器肝臓栄養
    (資格)
    日本小児科学会 専門医
    日本小児栄養消化器肝臓学会
    日本消化器内視鏡学会専門医

外来担当医表(小児科)

診療内容

特色

当地域は小児が入院可能な施設が限られているため、軽症から重症まで、幅広い疾患が当科に集中します。そのため、われわれに求められていることは、数多くの病気を理解し、適切な医療を迅速に提供することだと言えます。最新の知見や根拠に基づいた医療を提供するため、若手、ベテランが協力して診療に当たり、お互いの経験や知識を共有することで、偏りのない医療を目指しています。また、学会発表や医療雑誌への論文投稿など、医療全体への貢献も積極的に行っております。

こどもの消化器内視鏡検査について

  • 日にち:毎週木曜日(松岡医師)
当科では、県内でも実施している施設が少ない小児に対する消化器内視鏡検査(胃カメラ、大腸カメラ、カプセル内視鏡検査、超音波内視鏡検査)を行っています。こどもには特有の疾患群があり、苦痛の軽減(鎮静・麻酔)なども成人と同様には考えられないため、小児の内視鏡検査は小児を専門とする医師が行うことが望ましいとされています。当科では、基本的に小児科医が内視鏡検査を担当し、麻酔も必ず内視鏡検査とは別の小児科医が担当し、合併症にも対応できる体制を整えています。必要に応じて、成人を診療する消化器内科医や麻酔科医と協力して診療にあたります。
この検査は、お子様の苦痛をなくすことと安全性を優先しているため、基本的には入院(日帰り・一泊・前泊)で行います。
当科では、長年、消化器症状に悩むお子様の診断・治療に役立ててきました。今まで敬遠されがちであった内視鏡検査ですが、当科で速やかに検査・診断ができたために重症化する前に治療を開始できたお子様もいます。お子様の消化器症状でお悩みの際は、ご相談ください。

対象となる症状

  • 繰り返す腹痛・嘔吐・下痢
  • 長引く血便・黒色便
  • 原因不明の体重増加・体重減少・成長障害
  • 原因不明の繰り返す口内炎・痔ろう など

 

    令和3年度の診療実績(18歳未満)

    総数 39件

    上部消化器内視鏡(食道・胃・十二指腸) 17件
    ・大腸内視鏡 16件
    ・小腸カプセル内視鏡 6件

令和2年度の診療実績(18歳未満)

総数 15件

上部消化器内視鏡(食道・胃・十二指腸) 15件
・大腸内視鏡 7件
・小腸カプセル内視鏡 0件

令和元年度の診療実績(18歳未満)

総数 27件

上部消化器内視鏡(食道・胃・十二指腸) 10件
・大腸内視鏡 11件
・小腸カプセル内視鏡 6件

平成30年度の診療実績(18歳未満)

総数 63件

上部消化器内視鏡(食道・胃・十二指腸) 34件
・大腸内視鏡 23件
・小腸カプセル内視鏡 5件
・小腸バルーン内視鏡 1件

平成29年度の診療実績(18歳未満)

総数 34件(21人)

上部消化器内視鏡(食道・胃・十二指腸) 16件
・大腸内視鏡 10件
・小腸カプセル内視鏡 2件
・超音波内視鏡(肝胆膵) 1件

診察日

木曜日
受付時間は、午前8時から午前11時までです。

予防接種外来について

  • 日時:毎週木曜日 午後2時から午後3時まで(完全紹介状制)

平成30年7月より、予防接種外来を限定的に再開しました。
主に予防接種に対するアレルギーや副反応の既往のあるお子様、基礎疾患のあるお子様などが対象です。
受診については、原則として当院で出生したお子様でも一度はかかりつけのクリニックにご相談いただき、かかりつけ医が当院での予防接種が望ましいと判断した場合に限ります。

予防接種外来について

食物経口負荷試験について

  • 日時:毎週火・水・金曜日(原則、日帰り入院)

食物経口負荷試験とは、アレルギーが疑われる食物を段階的に食べて、症状出現の有無を確認する検査であり、食物アレルギーの最も確実な診断法とされています。また、負荷試験によって、どのくらいの量を食べたらどのような症状が出るかを確認し、その結果をもとに「必要最小限の除去」を指導することが大切と考えます。しかし、検査中にアレルギー症状を誘発する危険があるため、安全に配慮した体制を整えて行う必要があります。
当科では、安全性を考慮し、全例に対して日帰り入院で負荷試験を行っています。ただし、アナフィラキシーなど症状が強く出現した場合は1泊となります。卵・牛乳については、栄養科と連携し負荷食を当院で準備することもできます。平成31年4月より火曜日に変更となりました。ご自宅から負荷食を持参していただき実施することもできます。随時、外来でご相談ください。

食物経口負荷試験(oral food challenge:OFC)実績
(平成27年7月から平成31年3月まで)

総症例数 204例

・卵 123例
・牛乳 23例
・乳製品 2例
・ピーナッツ 12例
・くるみ 4例
・小麦 10例
・そば 9例
・エビ 9例
・大豆 2例
・さかな 3例
・その他 7例(ごま、カシューナッツ、ヤマイモ、みかん、バナナ、トマト、桃)

舌下免疫療法について

アレルギー性鼻炎は、くしゃみ、水性鼻汁、鼻閉、鼻や目のかゆみなどの多彩な症状により、長期にわたって、睡眠や学習などの日常生活に支障をきたします。
舌下免疫療法はアレルギー性鼻炎を対象としたアレルゲン免疫療法の一つで、アレルギーの原因物質(アレルゲン)を含むエキスを舌の下に投与し、体内に吸収させる方法です。この投与を継続的に行うことで症状を軽減させていきます。アレルギー性鼻炎のつらい症状を軽減させ、長期的な効果が期待できます。舌下免疫療法は痛みがなく、安全性も高く、適応年齢が5歳以上に拡大されました。
当科においても、スギ花粉症、ダニ抗原によるアレルギー性鼻炎のお子様(5歳以上)を対象にスギとダニの舌下免疫療法を開始しました。
舌下免疫療法を希望される方、治療を行うかどうか迷われている方は、一般外来で相談してください。

MRI(磁気共鳴断層撮影)検査時の鎮静について

MRIは放射線を使用せずに多くの情報が得られるため、小児疾患の診断においてはとても重要な検査です。しかし、検査時間が比較的長く(20分から40分程度)、その間じっとしなくてはならず、こどもの場合、どうしても体動による画像の劣化が問題となります。そのため、ある年齢未満のお子様には、鎮静剤の使用が必須となります。鎮静剤を使用すると呼吸・血圧などの循環動態に影響を与える可能性があり、時に生命を脅かす合併症を引き起こす危険性があります。
当科においては、「MRI検査時の鎮静に関する共同提言(日本小児科学会・日本小児麻酔学会・日本小児放射線学会(2013年5月))」に則り、原則、入院による鎮静MRIを行っています。合併症出現時や鎮静が十分に醒めない場合は、1泊以上することもあります。多くの場合、合併症が起こるかどうかを事前に予測することは難しいため、検査中は必ず小児科医がお子様に付き添って、呼吸・脈拍・酸素濃度を確認し、異常があった時はすぐに対応できる体制を整えています。

実績

 

延入院患者数

延外来患者数

救急患者数

令和2年度 3,264人 8,336人 455人
令和元年度 6,204人 11,495人 936人
平成30年度 6,358人 11,905人 1,036人

その他

お問い合わせ

所属課室:小児科外来

電話番号:0545-52-1131(内線2298)