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更新日:2022年7月4日

心臓血管外科

紹介

心臓血管外科は平成5年(1996年)4月の開設以来、虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞、心筋梗塞合併症)、弁膜症、大動脈疾患(胸部から腹部)、末梢血管疾患(慢性閉塞性動脈硬化症、動脈血栓症)に代表される成人疾患を一貫して扱っています(先天性心疾患は、心房中隔欠損症のみ手術を行っています)。総合病院である特徴を活かし、循環器以外の合併症(糖尿病や腎不全等)を持つ患者さんに関しては他科と連携をとり、バランスのとれた外科治療を心掛けています。特に循環器内科とは同一の病棟・外来、共同の当直を通じて、術前から術後にわたり内科・外科の垣根を越えた治療を行っています。地域の中核病院であるがゆえにあらゆる救急疾患を受け入れているため、緊急手術を有する患者さんに対しては他科の患者さんの緊急手術等で手術が行えないことも残念ながらありますが、その場合は迅速に他院への搬送の手配を行っています。平成31年(2019年)4月からは2名の常勤医師が富士市に在住となり心血管疾患の緊急手術に対しては24時間で対応することが可能となったため、当院医療圏内の疾患については極力当院で緊急手術を行うように努めています。
当科における心臓血管手術の特徴としては、派遣元である慈恵医大の特色を受け継いで弁膜症、特に自己弁を温存する弁形成術に力を入れています。年齢や原因疾患に関わらず、95%近い患者さんに残存逆流のほとんどない弁形成術を行っています。また、80才代のご高齢の患者さんでも認知症がなく栄養状態が良好であれば、弁膜症手術を行うことで心不全症状に悩まされない生活を送っていただく手助けができると考えています。
心臓手術を行うためには、全身麻酔を担当する麻酔科医、人工心肺を担当する臨床工学技師、看護師だけでなく、ご高齢の患者さんが多いことからリハビリテーション科の協力が不可欠ですが、術前・術後に各症例についてのカンファレンスを行い、また術後も日々治療方針を打ち合わせることによって、入院患者さんに対して各関連部署が同じ認識を持って継続した医療を提供できる事も当科の特徴です。

在籍医師

  • 部長:田口 真吾(たぐち しんご)
    (専門分野)
    後天性弁膜症(特に僧帽弁形成術)
    心臓血管外科一般
    (資格)
    心臓血管外科専門医
    外科専門医
    循環器専門医
    (所属学会)
    日本胸部外科学会
    日本外科学会
    日本循環器学会
  • 副部長:成瀬 瞳(なるせ ひとみ)
    (専門分野)
    心臓外科
    (所属学会)
    日本心臓血管外科学会
    日本胸部外科学会
    日本外科学会

外来担当医表(循環器科)

実績

 

延入院患者数

延外来患者数

手術件数

救急患者数

令和2年度

10,467人

9,529人

108件

798人

令和元年度

13,522人

12,120人

118件

907人

平成30年度

12,980人

13,487人

111件

962人

上記表は、心臓血管外科との合計数です。