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更新日:2023年10月11日
手術を行う患者さんには、手術の痛みを取るために必ず麻酔が必要になります。
主な麻酔方法としては全身麻酔(意識・感覚が一時的になくなる)のほか、硬膜外麻酔や脊椎麻酔(いわゆる背中の麻酔)、神経ブロック注射、局所麻酔などがあります。麻酔方法は必ずしも一つだけではなく、手術内容によっていろいろ組み合わせることもあります。外科医が麻酔を行うこともありますが、全身麻酔は基本的に麻酔科医が担当します。
麻酔は以前に比べればだいぶ安全になってきましたが、それでも身体への影響がまったくないわけではありません。また手術中に予期しないことが起こることもありえます。そのため手術中(=麻酔中)は常に患者さんのそばにいて、どのような事態が起こってもすぐに対応できるよう看視しています。
初めて手術を受けられる患者さんは不安でいっぱいだと思います。その不安を少しでも軽減し、外科医と協力して最高の手術結果を得られるようにするのがわれわれ麻酔科の役割であり、また診療目標でもあります。
当院では常勤の日本麻酔科学会専門医の他、慈恵医大麻酔科学講座などから派遣された麻酔科医とともに手術麻酔業務を行っています。
予定手術の場合、手術前日の午前までに麻酔科診察を行います(緊急手術の場合はこの限りではありません)。ここでは麻酔科専門医が術前検査の結果、既往歴、内服薬の種類、手術内容などを考慮したうえで、当日の麻酔方法や注意点などをお伝えします。麻酔が初めてという患者さんも多いと思いますので、わからないこと、聞いておきたいことなど、どんな小さなことでもお尋ねください。 また、疼痛緩和を目的とした神経ブロックも行っております。遠慮なく主治医にご相談ください。