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更新日:2024年6月24日
当科スタッフは市民病院また富士地区の基幹病院に勤務していることを自覚し、小児科・麻酔科・内科・外科・泌尿器科等の医師と連携し、婦人科疾患・周産期医療・不妊生殖医療に取り組んでいます。
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延入院患者数 |
延外来患者数 |
手術件数 |
救急患者数 |
---|---|---|---|---|
令和4年度 |
7,933人 |
22,455人 |
535件 |
851人 |
令和3年度 |
8,449人 |
21,119人 |
461件 |
843人 |
令和2年度 |
7,938人 |
16,888人 |
497件 |
691人 |
静岡県の地域周産期母子医療センター(二次)として、他の診療施設からの母体搬送を引き受け、当院小児科または県立こども病院等と連携し周産期医療にあたっています。そのため、母体合併症妊娠(糖尿病・慢性腎炎など)や多胎妊娠・妊娠高血圧症候群・前置胎盤などのハイリスク妊娠の患者さんの比率が多くなっています。
一方、正常妊娠・分娩の患者さんへも、総合病院であることの利点を生かし、より安全で安心のおける分娩を目指して努力しています。
令和5年10月1日より、母体血を用いた出生前の遺伝学的検査(NIPT)について出生前検査認証制度等運営委員会より連携施設として認証を受けています。
がん検診では、二次検診となる精密検査を主に扱っています。
また、富士市内で唯一の手術・化学療法・放射線治療が行える施設であり、子宮頸癌・体癌・卵巣癌等の悪性腫瘍に対して手術・化学療法・放射線治療を組み合わせ、様々な患者さんの状態に応じ、ご要望にかなう治療を目指しています。
腹腔鏡下の手術が可能で、子宮筋腫、卵巣筋腫、子宮内膜症、異所性妊娠等の手術を行っています。
また、令和2年度から骨盤臓器脱に対して腹腔鏡下仙骨膣固定術による治療を導入しています。
子宮鏡も、子宮筋腫、子宮内膜ポリープ等の子宮体部の病気に対して検査・治療の方法の一つとして行っています。
なお、子宮筋腫については、放射線科と連携し、身体への負担が少ない子宮動脈塞栓術も行います。
2020年に日本では約6万人が生殖補助医療により出生しています。これは全出生児(約84万人)の7.2%にあたり、約14人に1人の割合になります。また、不妊検査や治療を受けたことがある夫婦は約22%、4.4組に1組の割合といわれています。
当院産婦人科では、1997年から体外受精を開始し、2024年4月1日より「生殖医療センター」を設置しました。産婦人科医、看護師、培養士が連携し、一般不妊検査、一般不妊治療から生殖補助医療までを実施しています。総合病院の特色を生かし、合併症を有する患者さんには他科との連携のもとで不妊治療を行っています。妊娠した患者さんは、当院で妊婦健診、分娩まで診療することができます。また、24時間体制で救急に対応し、必要時は入院対応することができます。
2022年4月より、不妊治療の保険適用範囲が拡大され、生殖補助医療を含む基本治療は保険診療となりました。保険適用になることで、窓口での負担は3割で済み、さらに高額療養費制度の適用も可能となります。しかし、不妊治療の保険適用には年齢制限と回数制限があり、一定の条件を満たす必要があります。
また、がん等の治療で妊孕性(にんようせい)の低下(生殖機能の低下)が予想される患者さんに対して、医学的適応の卵子凍結、胚(受精卵)凍結、精子凍結(妊孕性温存療法)を行っています。当院に通院中の患者さんだけでなく、他院に通院中の患者さんの妊孕性温存療法にも対応しています。
当院では、がんなどに罹患し、その原疾患を目的として外科的療法、化学療法(抗がん剤)、放射線治療などによって妊孕性(にんようせい)(生殖機能)が低下し、その後の妊娠が困難となる可能性がある患者さんに対して、女性の方であれば未受精卵子または胚(受精卵)凍結保存、男性の方であれば精子凍結をすることができます。
当院に通院中の方は、外来担当医にご相談ください。他院に通院中の方は、通院中の医療機関から地域医療連携室を通して予約してください。
生殖医療センター設立に伴い、不妊専門外来は産婦人科外来とは独立し、原則当院2階女性外来で行うことになりました。
生殖補助医療を行うための施設です。ART室には、院内で採精室、採卵後休んでいただくための回復室(2室)、手術室(採卵室、胚移植室)、培養室(精子調整、培養、凍結保管)があります。
手術室と培養室は、外からの粉塵を防ぐため陽圧になっています。また、空調には、HEPAフィルターを用い空気清浄度の高い部屋となっています。
手術室では、採卵や移植を行います。
培養室では、検卵、媒精、培養、胚および配偶子(卵子、精子)の凍結融解などを行います。
人工授精
年 |
件数 |
2021 |
34 |
2022 |
76 |
2023 |
39 |
採卵周期
年 |
採卵(件) |
体外受精(件)※ |
顕微授精(件)※ |
胚盤胞培養(件) |
2021 |
19 |
7 |
14 |
6 |
2022 |
72 |
27 |
49 |
35 |
2023 |
121 |
33 |
76 |
67 |
※体外受精、顕微授精の件数にSplitを含む。
移植周期
年 |
移植(件) |
融解胚移植(件) |
新鮮胚移植(件) |
2021 |
44 |
44 |
0 |
2022 |
59 |
56 |
3 |
2023 |
91 |
66 |
25 |
不妊治療や不育治療を行うご夫婦の経済的負担の軽減を図るため、費用の一部を負担する制度を有する自治体もあります。
詳しくは各自治体のホームページを参照の上、ご相談ください。
富士市
不妊・不育治療費補助金(富士市ウェブサイト)(別ウィンドウで開きます)
富士宮市
不妊・不育症治療費助成制度(富士宮市ウェブサイト)(別ウィンドウで開きます)
将来子どもを産み育てることを希望する若い世代が、希望を持ってがん等の治療に取り組めるように、妊孕性温存治療に要する費用の一部を負担する制度を有する自治体もあります。
詳しくは各自治体のホームページを参照の上、ご相談ください。
富士市
富士市若年がん患者等妊よう性温存治療費支援事業(妊よう性温存治療)(別ウィンドウで開きます)
富士宮市
若年がん患者妊よう性温存治療費助成事業(別ウィンドウで開きます)
資格その他
所属学会
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